五月の誕生石のエメラルド(EMERALD)
- 2014/05/01
- 10:59
五月の誕生石のエメラルド(EMERALD)
鉱物名 ベリル(緑柱石) モース硬度 7.5-8 耐久性 弱い
屈折率 1.557-1.558 比重 2.72
由来
エメラルドの色合いは、新緑などの安らぎをあたえる代表的な色合いされ、古来より多くの伝説や物語となっている。
もっとも有名な逸話は、クレオパトラがエメラルドの鉱山を所有していた事ですが、他にも紀元前4000年のバビロニア時代"ヴィーナスに捧げる宝石"と呼ばれていると記されているそうです。
また ローマ帝国の暴君とされるネロは、エメラルドで作ったメガネで、剣闘士の判定をしたそうです。
エメラルドの名は、ギリシア語のスマラグドスから名付けられたとの事です。
色合い
価値がある物は深い色合いであり、なおかつ透明度の高い物である。
コロンビア産のエメラルドは、柔らかな美しいグーリンであり、ブルーもしくはイエローがかっている物がよいとされる。
備考
コロンビア産のエメラルドが高い評価を受ける。また もっとも産出量が多いのもコロンビア産である。
コロンビア産のエメラルドは世界のエメラルド産出量の50パーセントを占めると言われる。
コロンビアのエメラルドと一口に言っても各鉱山によって品質が違い、
さらに鉱山の鉱区一つにひとつにも違いがあるほど品質が多彩である。
古くは、現地のインディオたちの交易によって中南米に出回っていたが、16世紀以降、スペイン人によって広められた。
このエメラルドをめぐり現地インディオとの争いの物語が数多く残されているという。
コメント
「傷のないエメラルドを得ることは、欠点のない人間を捜すより難しい」 との諺があるほどエメラルドはインクルージョンが含まれている。
宝石でもっとも多くインクルージョンが含まれている石とされる。
ベリルが緑色になる為にはクロムイオンやバナジウムなどが含まれはじめて緑色になるのである。
これは反面、結晶時に無理が生じ インクルージョンや傷が増える原因になる
ベリルに属し緑色の物がエメラルド、淡青のものはアクアマリンなどに分類される。
有名な宝石
デボンシャー・エメラルド:1831年に、ブラジル皇帝だったドム・ペドロ氏が、デボンシァ第六公に送ったエメラルド。1383.95ct、現在は大英博物館 所有。
パトリシア・エメラルド:コロンビアで発見された632カラットのエメラルド。ニューヨーク市 アメリカ自然博物館に展示されている。
手入れ
硬度は8と硬い方ですが、もろい性質を持っているので、高熱に当てたりするとひび割れたりします。 また 割れやすい宝石です。
通常は、布などで乾拭きする。(注・超音波や熱湯で洗浄は駄目である)
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